今回は、興味深い古代エジプト人の献身的なネコ愛についてオトドケしてゆきます。
我々人類が、ネコと付き合いが始まった時期については未だ不明ですが、現時点でもっとも古い歴史は今から約9500年前。
ネコを飼うようになった理由としては、収穫物を貯蔵する蔵のネズミ対策が始まりだったそうで、それがきっかけになり「イエネコ」が飼われだしたという説があります。
その「イエネコ」いわゆるネコの家畜化が最も古い証拠が発見されているのは、古代エジプト文明。
その、古代エジプトでは特にネコ愛が狂おしく、かなり興味深い逸話も残ってます。
それは
昔々の紀元前525年の起こった古代エジプト軍とぺルシア軍の戦争のこと。
ペルシア軍は難攻不落とされたエジプトに秘密兵器を抱え攻め込むことができました。
その秘密兵器とは・・・
なんと「ネコ」!!!!
ペルシア軍の兵士たちは「ネコ」を盾に縛り付けて戦い、エジプトの兵士たちは「ネコ」が可哀想すぎて成すすべもなく、あっという間にエジプトは陥落、ペルシア軍の勝利に終わったそうです。
罪のないネコを斬りつけるのは普通に可哀想な話ではありますが、そもそも戦争というコト自体が人同士で傷つけあうもの。自分の命を犠牲にしてまで、なぜネコを優先させたのか。
それは、当時エジプトではネコを神様として崇めていたため、古代エジプト人はネコを傷つけるわけにはいかなかったのです。
というわけで、【古代エジプト人のネコ・ルーツについて】簡単にヒモといていきます。
そもそも古代エジプトではネコの前に奉られていた動物が「ライオン」でした。
しかし、ライオンは飼いならすのは脅威だったため、ライオンに代わる新しい信仰の対象として、とりあえずネコ科だし見た目も大体似ている「ネコ」にしよう!ということになったそうである。
これがエジプト神話において豊穣を司る「女神バステトの化身として崇められたネコ様」です↓
ちなみに当時、ネコを殺した者は死刑でした。
火事が起こったときは、ネコが火の中に飛び込まないよう人間が壁となり、血眼で防いでたようです。
そして飼いネコが死んだときは、嘆き悲しんで「眉毛を剃り落とした」といいます。
もちろんネコの遺骸はミイラにして手厚く葬られ、1890年にイギリスの探検家が発見したミイラはなんと30万体にものぼったそう。
その他、トキやタカなどの鳥や、驚くことにコガネムシなどの昆虫までが崇拝の対象になってたようです。
ここまでして、なぜ動物を崇めるのか
それは単純に、可愛らしさや、動物の持つ能力にリスペクトし崇拝対象に抜擢。
いつの世もそうですが、特に古代エジプト人は動物を愛してやまなかったのですね。
もし、あなたなら盾に縛られたネコを斬りますか?それとも斬られますか?
記/ Charlie Apple (2014.07.24)