11月この日は、彩龍の川まつり、江戸川かっぱ市の関連イベントとして、【首都圏外郭放水路(しゅとけんがいかくほうすいろ)】が一般公開されると聞きつけて、埼玉県春日部市へ。
首都圏外郭放水路とは、台風などによる河川の増水時に、地下50mの巨大なタンクにいったん貯水して、巨大プロペラで、江戸川の河口に排水するという、国土交通省の施設です。
巨大貯水槽に立ち並ぶ巨大柱が、「地下神殿」の様だということで、TV等で紹介されましたが、平日限定の申し込み制により、見学が難しいスポットのひとつです。
当日は小雨が降る肌寒い気候にもかかわらず、お年寄りから子供まで、どこで知ったか外人さんまでも参加して、どこまでも続く長蛇の列列列。
やっと最後尾にたどり着いた時には、3時間超の待ちのアナウンス。
国の施設につき、5時30分には閉館しますと、私の直後で打ち切られ、ヒヤヒヤものでしたが、地下空間への期待は高まるばかり。
小雨の中、待つことおよそ3時間。いよいよ入り口に到着。人ひとりが通れる狭い入り口から、階段をどんどん下って行くと...
でたっ! コンクリート打ちっ放しの通路の先に、さらに広い空間が開けて、天井から降り注ぐ自然光も神々しい!
しかし、見学コースから一歩外れると、巨大水路がどこまでも続いています。
こんな所で、ひとり取り残されたら。。と思うとゾッとしますね。
そして、足元には、所々水たまりができて、うっすらと汚水の臭いが漂い、先の台風でも、この水槽が使われたということを実感しました。
この日は、25mのプールを5秒で一杯にするパワーの、排水用のインペラも特別公開されており、黒光りする巨大スクリューが、スポットライトに照らされて浮かび上がります。
そして、いよいよ長さ177m、幅78m、高さ18mの調圧水槽へ!!!!
50本以上あるコンクリートの柱が規則的に並んで、非日常的な巨大空間の中にいると、何だか、のびのびした気持ちになるのでしょうか。
見学者は、思い思いのポーズで自撮りや撮影会です。
柱と人を比較すると、そのスケール感が伝わります。
▼また、巨大空間の下でパネル展示と職員の方による説明も行われていました。
そして、ツアーの最後には、直径30m深さ約70mもの立て坑が!!!!!!
広大スケールの縦穴と、下へと続く階段が、SF映画のセットのように未来的で、防災施設にしては、この演出効果は素晴らしすぎです。
この日最後の見学が終わり、地上に上がると、お祭り会場は、ほとんど撤収され、芝生のグラウンドが広がります。
この広場の地下50mに、巨大設備が広がっているんですね。
こうしてみると周辺の田んぼに立つ高圧電柱も、いつもと違って見えたのです。
記/ 門松 弘樹 (2016.01.21) |