1975年の映画『新幹線大爆破』の高倉健に魅了され、ご本人が通ったことがあるとの噂の喫茶店【花の木】へ潜入してまいりました。
京都の北区にあり、周辺は静かで、朝方ということもあって、とくに人通りも少ない様子。え、こんなところに喫茶店というひっそりとした場所に、赤と黒の配色のテントが目をひきました。
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白い階段は2階の別の店舗。下の奥に見える木枠の扉がお目当ての喫茶店。
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扉を開けると飴色の空気の細長い店内。手間にあるカーテンと天井のランプがちょっと大人なムーディ感。
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写真では明るいイメージの店内ですが、間接照明の光が柔らかです。チェッカーフラッグ柄の床に、時を経て飴色になったらしい花柄の壁紙。椅子の燻されたような渋い赤がアクセント。
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よくよく花柄の壁紙を見てると不思議なシミが?
壁紙の下の方に黒色の丸い模様が奥まで等間隔で続いてます。
ちょうど人が座席に座ったときに頭にあたる位置に、この黒色の丸がきます。
お店の方に聞いたら、なんと!コレ、人の頭皮のアブラらしいです!何年もお客さんが座り続けて、壁紙に頭がもたれかかって染み込んだ脂なんですって。この壁紙からも伝わる目から入る時間経過です。
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店の奥から入り口の眺めです。左に壁に写真パネル。これは高倉健さんがお店にプレゼントされたものらしく、フランスの俳優ジャンギャバンの写真だそうです。お店の壁の上下にサイズがぴったりハマってるパネル。
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棚に飾ってある、グラスやポットのような置物なんかもゴールドで、お店のアンバー色に溶け込んでます。
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貝の殻を何枚も重ねて吊り下げたランプ。
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コーヒーはサイフォンで淹れてるそうです。ゴールド色のテーブルが輝いてます。
頂いたマッチがオシャレ。使わずに飾っておきたいと思うようなマッチ。
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店の奥に、高倉健さんが花の木で撮った写真を撮らせて頂きました。高倉健さん、喫茶店が様になるなぁ。カッコイイですね。白黒写真だけど、まだ少し花柄の壁紙が新しい感じ。ほとんど変わらない店内。
喫茶店の立地から店内から思うに、撮影の合間の息抜きには最適な雰囲気だったのでしょうか。リフレッシュしに行くというより、気分をリセットしにお茶を飲むに近いかも…。うかがった自分自身が旅の少し気が張った気分を落ち着かせてもらえました。一見すると物凄く強烈で特別な喫茶店というわけではないのですが、お店の方の接客も含めて、喫茶店の全体の加減が中庸な良い塩梅なんです。なんだか日常生活に溶け込ましたいような喫茶店でした。
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記/ 野菜ぱくぱく (2016.05.18)