ついに『鬼の骨』公開!!伝説の鬼遺物を所蔵する寺院!そこはまさにトラウマ級の鬼テーマパークだった!!【鬼骨寺】潜入記

徳島県は鳴門市に、「鬼の骨や遺物」が保管されている珍しいお寺があるということで潜入して参りました。

今回は、香川県支部のsolow氏のレポートでオトドケしてゆきます!

 

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香川県から国道11号を徳島方面へひた走る。海沿いの気持ちのいい道を抜け、徳島県に入る。集落の名前は折野。なんでも昔は鬼野という名前だったが、鬼という名前が不吉だということで改名したらしい。目指す寺、その名も【鬼骨寺(きこつじ)】。

 

 

▼細い路地の先に、寺はあった。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

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鬼骨寺 (きこつじ)

 

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▼ここまで半信半疑だったが確かに鬼骨寺の文字。活字で見ると凄いインパクトだ。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

異界はいつも突然表れる。

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

新築されたばかりのような朱塗りの山門をくぐると、巨木の向こうに立派な本堂が見えてきた。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

▼そこにもはっきりと鬼骨寺の文字が!!!!

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

そう!この寺には、「鬼の骨」とされる遺物が伝わるというのだ。

 

 

問題の鬼の骨に関しては一般には公開していないとのことだったが、電話でアポイントを取っていたため住職が親切に中に案内してくれた。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

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▼「そしてこれがそうです」、とあまりにもあっさりと鬼の骨と呼ばれる角?のようなもの、そして歯を見せてくれた。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

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わっ!思わず息を飲む。出されたものは明らかに人の物ではない、何か。

▼歯の何本かは厨子のようなものの中に入っており、見ることしかできないが、一本は触ることができた。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

大きい!人間の親指ほどあり、奥歯のように上面が平たく、磨り減っている。これが本当に鬼の歯だとしたら、本体は相当な大きさということになる。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

▼そして角。厳重に綺麗な箱の中に収められており、これも触ることができた。沢山の人が撫でたのか、表面がつるつるしている。非常に硬い。そして丁度手の中に収まるくらいのサイズ。根元は球根のように膨れ上がっており、角にも神経が通っていたかのようなディティールだ。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

恐る恐る住職に聞いてみた。「これは・・・本物の鬼の骨なんですか?」「いやいや、そう伝わっとるけどなあ。うちも敢えて調べてはないんよ。ロマンがないやろうが。」むう、ここでロマンという言葉を聞くとは。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

しかし確かに、人が信じればそれは本物だということだろう。それを納得させるだけの禍々しさが、この骨には確かにある。

かつては誰でも見ることができたが、面白半分で来訪する人間が増えたため、今では原則断っているそう。今回拝めたのは本当にラッキーだった。

 

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▼さらに「こんなものもあります」と住職、おもむろに掛け軸を広げた。!!

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

まず目に入ってきたのは真っ赤な血しぶき。そして異形の鬼。そこには鬼たちが自傷行為に及んでいる残酷絵といってもいい壮絶な世界が広がっていたのだった。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

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鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

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そもそもこの鬼骨寺の由来となったこの地にまつわる昔話とはこんなもの。

むかし折野が鬼野と呼ばれていたころ、この地に父鬼と4人の子鬼が住んでいた。父鬼は108歳だったが、子鬼たちはもっともっと長生きしてもらおうと相談していた。

そこに法然上人が京の都から追われ、折野の沖を通るという噂を聞きつけた子鬼たちは、毎日山に登って上人の船が通るのを見張っていた。そして船が通るのを見つけた四人の子鬼は、山の上から船へ飛び乗ると父鬼が長生きできるようにしてくれと頼んだそう。

上人は「この世では寿命は決まっておる。その代わりまじめに生活すれば、あの世では何万年でも生きられる。お前達が今までの悪行を悔い改めるなら、父鬼を成仏させてやろう。」といった。

それを聞いた子鬼たちは今までの罪を嘆き、それぞれに自害して死んでしまったという。法然上人は鬼たちの後世を弔うためにお寺を建ててやった。その寺が鬼骨寺だと言われている。

元禄15年に行われた本堂修理時に、この鬼の骨が出土し、寺宝として現在に伝えられているそう。

掛け軸はその伝説をベースにしたもので、子鬼たちが自殺する姿をこれでもかとリアルに描いていた。刀を飲み込むもの、自分の首を切り落とすもの、鬼たちの形相は、どれも必死。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

鬼の骨以上にこの掛け軸の放つオーラに圧倒されて、しばらく言葉を失って見入ってしまった。

ここで住職「ではそろそろ用事があるのでこれで・・・」と立ち上がる。

礼を言って別れを告げ、奥さんに最後にお寺の中も見させてもらう。

 

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▼本堂の脇には比較的真新しく、どこかひょうきんな自害する鬼たちの人形が。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

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鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

▼そしてその横には十王を従える地獄の王、閻魔が。こちらは今にも動き出しそうな圧倒的な迫力。

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

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鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

鬼骨寺 (きこつじ)

 

 

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仏教的な教訓をこれでもかと伝説、物的証拠、そしてあの世を模した空間で見せ付ける改心のテーマパークともいうべき本堂。外に出ると、初夏の明るい日差しがさんさんと目の前の北灘沖を照らしていた。典型的な平和な瀬戸内の光景。今までの話が嘘だったかのよう。

「信じるものは救われる、か・・・」

毒気を抜かれ、あの鬼の骨が本物かどうか、そんなことはもうどうでもよくなっていた。この地にそういう伝説があり、あの骨が存在している。それは自分の目で見た事実だ。住職がいったロマンの意味が少しだけ分かったような気がし、近くの有名絶品海鮮料理店、びんび屋へと車を走らせた。

 

 

記/ solow (2015.07.17)

 

 

 

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