香川県坂出市の県道33号線沿いにお米店が経営している定食屋さんがあるとのことで、おいしい炊きたてご飯を期待しながら、さっそくDECO-PON隊員が潜入してまいりました。
▼現場へ到着すると【高木米穀店/(株)讃岐民芸社】に駐車場があります。定食屋さんはココの建物に併設しております。
一見、ジェットコースターのレーンにもみえるアーチ型の装飾。浅草の花◯し◯的なレトロで小さな遊園地?!と思わせる外観の【高木米穀店/(株)讃岐民芸社】。。。。。
以前記事で紹介した愛媛県宇和島市にある【タナカ クリーニング店】のような『エッシャー騙し絵』的建築にも見えます。
▼『こめや駐車場』のプレートが貼られた円枠がいっぱいの柵のようなものも、カラフルでオリジナルの手作りな趣があります。
▼オレンジと赤色に塗られた大小の円盤。鉄でできたバーベルの重りに色を塗っているようです。
▼駐車場の角のコーナーに石で出来た30cmほどのお相撲さんのオブジェ。背後に得体の知れない紅い顔。何か意味があるのかな?!
このオブジェの左上あたりをよ〜く見ると、『両景橋(りょうけいばし)』と黒い文字で掘られた石の小さな柱があります。
▼駐車場にある石板に目を向けると、『両景橋由来』の見出し。
▼どうやら、初めてみた時にジェットコースターのレーンと感じたアーチ型の装飾は『両景橋』をイメージして作ってあるようです。
さてこの『両景橋』とは実際はどんな橋だったのか気になります。
まだ存在しているのか調べてみると、今もさぬき浜街道にあるようです。
▼これが現在の『両景橋』。なんだかイメージと全然ちがうなぁと思いきや、これは昭和59年に架設された物だそう。名前だけが残ってる感じですね。
▼これが明治25年架設された当時のオリジナル『両景橋』の写真。なんてキレイなフォルムなんでしょう。水面に映し出された美しい円形・・残念ながら昭和21年撤去されたそうです。
▼建物を見比べると、やはり昔の『両景橋』をモニュメントにしているようです。そっくりですね。
この米屋さんの先代が芸術家気質の方だったようで、このようなオブジェを作ったそう。
▼鉄板を切り抜いて作られた装飾の下には天体を思わす美しいブルーのガラスがはめられた、潜水窓のような円形のオブジェ。
▼引いた場所からみると、階段やムキ出しの鉄骨に塗られた水色たちの配置のバランスが絶妙!
▼これが【高木米穀店/(株)讃岐民芸社】の入り口。
▼駐車場の奥から、県道をみわたすような位置からみてもスゴイ建物には変わりないです…。
▼家紋のような柄が描かれた木板の下のステンドグラスはこれまた『両景橋』。
先代の手作りだそうです。『両景橋』のオブジェを含めて、この橋に対する先代の愛情がうかがえます。
▼店内はそうめんの大量の箱。棚には骨董品が飾られてありました。
▼建物の外壁の2階部分には【高木米穀店/(株)讃岐民芸社】の看板。2階部分のほうが1階より広く、屋上には乗っけたかのように家が…。
▼米という字のようなステンドグラスも先代のアート作品なのか?!
▼時計がはめ込まれたステンドグラスも先代のアート作品なのか?!時計の目盛りが米にもみえます。ステキ。
▼ん?2階部分の窓が…。
▼エジプトの壁画風なステンドグラス!!!コンセプトは不明...
▼外観を下から見上げてみると、飛び出ている2階部分は材質が違うのがわかります。増築したのかな…。複雑に入り組んだこの輪郭。
▼そして、おとなりに併設した瓦屋根の蔵のような古い建物があります。
ここが【食事処 こめや】です。
▼よくよく見ると、なんと!!チキンカツセットが290円!!開店記念特別メニューと大きな垂れ幕に書いてあります!!
ここのお店は2009年あたりにオープンしているので、6年くらい開店記念特別メニューがあるという超絶に良心価格なお店。
▼店内入ってすぐに左右に兵馬俑(へいばよう)が!兵馬俑(へいばよう)とは、「兵士や馬をかたどった等身大の焼き物の人形」という意味で、古代中国に死者といっしょに埋葬した人形なのです。レプリカしか出回ってないようですが、これが店内の入り口の左右にあり、お出迎えしてくれました…。びっくり…。またしてもコンセプトは謎です。
▼店内は天井が高くて、古民家風の感じが良い雰囲気。店員さんもキビキビしていて、とても心地よいです。
そしてもちろん290円のチキンカツセット!あと煮魚定食を注文。
▼チキンカツは衣がサクサク。小ぶりながらも食べごたえがあり、このお値段にしたら充分な定食です。
▼煮魚定食も500円という安さ。サバを味噌で煮た煮魚定食は、ご飯がすすむ定食でした。お米店が経営しているだけに粒が立って自然な甘味がある、釜で焚いた美味しいお米。
お客さんがひっきりなしにおとずれる【食事処 こめや】は昼に行列ができるときもあるとか。午前中に行ったのですが、ほぼ満席でした。老若男女、地元の人たちに愛されているお店だということが初めて行っても伝わりました。夜のご飯の価格も美味しくてお安いようです。
お米店の【高木米穀店/(株)讃岐民芸社】の不思議な外観も楽しめてお腹も満たしてくれる、まさにテーマパークのようなスポットでした。
記/ 野菜ぱくぱく (2015.06.09)