愛媛県は西宇和郡伊方町に、レトロ感あふれる食堂でボリューム満点のお魚定食が食べられると聞きつけ、【三崎ドライブイン】にDECO-PONスタッフが潜入してまいりました。
今回潜入する【三崎ドライブイン】は、▼図でご覧のとおり四国大陸で最も西側に位置する佐田岬半島にあるのです。そう、四国最西端のドライブイン!!!!
松山市内から約2時間。メロディーラインという立派な国道から逸れた旧道を上ってゆくと、山頂付近でドド~ンっと登場するこの超ノスタルジーな物件が【三崎ドライブイン】です。今年でなんと創業50年以上だとか!!
年季の入った赤錆のトタンで、バラックのような建築に白いコンクリートの門。ちょっとした要塞的な風貌。存在感ありますね。
建物の右横の壁には「船山石油店」とペイントされてますが、今は駐車スペースと化してるようです。
▼白いコンクリート壁も、ペンキが剥げ落ち凄まじい質感を放ってます。看板には「お食事処」と、ここが現役の飲食店ということは間違いなさそうです。
▼建物の側面を観察。横からみると存在感は影を潜め、なんの変哲もない古民家という感じ。
▼さて、正面に戻ってきました。赤錆のトタンにペイント剥げ落ちた看板。やはり存在感抜群の年月を刻んだ風格!!
ここで外観をさらっと見終えたところで、いよいよ内部へ潜入します!!!!
店内は、縦長のつくりでレトロ感満載!!外観とは打って変わってキレイに掃除された癒しの空間!!時間軸はまさに昭和真っ只中!!!!
奥に老人がくつろいでます。ここの女将か店員さんかな?と思いきや、伺うに近所のお婆ちゃんだそうです。
しかしこのお婆さん、実は三崎ドライブインの看板娘でマスコット的キャラ。実際、女将さんに「この子は」と紹介され、その時間軸も当時のままゆっくりと流れています。
▼突き当たりの一番奥。片隅に、木でできた「手作りの船」が置かれてます。まぁまぁでかい・・
▼こちらが入口付近。ホント清潔に保たれてます。
▼畳のチル・スペースもあったりします。常連になればマンガ本を読みながら寝転がって楽しめそうですね。
▼そしてやはりココにもでっかい「手作り船」。
▼入口を挟んだ角にも「手作り船」が置かれてます。計3つ。
看板娘に聞いたところ、近所のお爺さんが作ってもってきてくれたという事。「年寄りは暇やけんなぁ」と満面の笑みで答えてくれました。
いろんな人に支えられ愛情を注がれる憩いの場。花瓶の花もとてもキレイです。
ノスタルジーで昭和な空間に癒され満喫してると・・・・
部屋の片隅にコンピューターが?!しかもこれはApple社のマック・・マッキントッシュではありませんか?!!!!
まさかこんな昭和レトロな空間にパソコン・・しかもマッキントッシュが!!!!
揚げ足を取られたような感覚でしたが、実は遠方にいる女将の息子さんとパソコンでやりとりしてるそうです。きょうのメニューとかいろいろ写真をおくってるとか。
三崎ドライブインのホームページも立派すぎてびっくりしました。
サイトはこちら→ http://www.sadamisaki.net/
いやぁ近代化の波はすごいですね。
▼いろんな洗礼うけたところで、肝心のメニューを注文してみます。
メニュー表は壁の張り紙のみ。「うどん300円」と「定食850円」の2品のみ。定休日もぶらさがってますが、書かれてるのは日曜日でしょうか?「曜」という字がなんかおかしいですが昔の字かな?とりあえずパソコンの変換にはでてきませんでした・・
我々はもちろん定食850円を注文!!!!
▼ここが厨房。噂の女将さんの手料理楽しみです!!!
でてきましたボリューム満点のお魚定食!!!!!
旬のとれたてで、毎回メニューは違うそうですが、新鮮でプリプリなハマチの刺身!ブリの塩焼き!を筆頭に、豚バラのサラダに半熟卵、厚揚げ豆腐、ホウレン草のおひたし、きゅうりとワカメを和えた酢もの。そのワカメは選別なしの普段口にする事のない野生的なものを使用!!!紛れもなくとれたて食材!!!!
あと、お盆に入りきれないメニューは、大根の煮付けとお味噌汁。味付けもこの土地ならではの風味を堪能できました。
さらに食後には、コーヒーとみかんをサービスしてくれてお腹いっぱい!!!!これでたった850円とは、リアル地産地消ならではの土着クオリティ!!!!!
▼最後にあったかいお茶をいただき感無量。湯吞もお魚の種類をあしらったデザイン。
食後のひととき。看板娘のお婆さんも、完全に打ち解けモードに入り、椅子にあぐらかいて色々この地区の逸話を語っていただきました。
写真左:女将さんと、写真右:近所の看板娘お婆ちゃん。
これからもいろんな人たちをもてなし、あったかい料理やお話で癒してあげてください。
最後になりましたが、歴史が刻まれた外観の強烈な存在感。清潔な店内に癒される憩いの場。昔変わらぬスタイルで地元の良い物を提供し、ずっと正しい事をやり続けてるからこそ、他と違った珠玉の価値とその存在感が生まれてるのかもしれません。まさに重要文化財級のお店なのだと思いました。
記/ Charlie Apple (2016.03.31)
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