愛知県は犬山市に、あの「桃太郎誕生の地」として名高く、その「桃太郎」を祀ってあるという奇妙な神社が存在すると聞きつけ【桃太郎神社】にDECO-PONスタッフが潜入。[前編]、[中編]、[後編]の3本立てで、今回は[前編]をオトドケします。
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誰もが知る昔話「桃太郎」。
『おばあさんが洗濯をしていたという川のほとり、芝刈りに行ったおじいさんの屋敷跡に建てた』と本気で言い張るこの神社は「桃太郎誕生の地」として、マニアにとっては名高い珍スポットです。
とはいっても、地元では、子どもの健康を祈る神社としての知名度が高く、大切にされている由緒あるところ。
場所は、犬山市の観光名所、犬山城を横目に木曽川沿いの県道185号を上流に車で約10分のところに構えています。ってこともあり、どうやら伝説の桃が流れてきたのは一級河川である木曽川らしいですね。
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その伝説の所縁とともに、我らDECO-PONスタッフが着目したのが、『東海珍名所の父』との異名をもつ、コンクリート像作家【浅野祥雲 (あさの しょううん 1891-1978)】氏。
これから紹介する桃太郎神社のコンクリート像は、すべて浅野氏によって制作されています。同じ愛知県で、以前紹介した記事【五色園】の像たちも浅野氏が手がけられたもの。
奇妙な伝説の神社と、浅野祥雲氏のコンクリート像との2面を、同時に愉しんでもらえればと思ってます。
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ということで、現場レポートです。
木曽川沿いの陰った山手にある今スポット。巨大な岩が山肌から覗いてる景色は壮大なイメージというよりは、なんとなくB級感漂う雰囲気を漂わしてました。
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神社の入口正面までやってきました。これが第一の鳥居です。浅野氏のコンクリート像たちもちらほら見えてますね。
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入口鳥居の正面にはサルが桃をもっておもてなし。
なにかしら接客に献身的というか、そんな表情豊かなおサルさんですね。
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鳥居左手には、赤鬼さんもお出迎え。こちらも献身的に接客をこなしてます。
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鳥居をくぐると、キジもお出迎え。合理的に任務をこなしてそうな、計算高い、そんなキジのようにもみえます。
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キジに並んで、次は犬の登場です。とても凛々しい表情。賢そうな犬ですね。
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次の並びは、またもやサル。入口にいたサルにくらべ好戦的な感じにもみえる個性派のサルですね。
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すこし進むと、あばあさんが巨大な桃をもって現れました!よい歳のとりかたをした、まさに抱擁力のある優しい表情。
しかしそんな表情とは裏腹に、掲げられた【洗濯岩】の看板。岩に足跡残すほどの非凡な鉄人のようです。持ってる桃も実際50キロ以上あるのでは。
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まだ第一の鳥居をくぐったばかりの序章、はやくも桃太郎神社の洗礼を受けてると、足元にニワトリが!?
よくみると普通のタイプのニワトリではないようです。その鳥に釣られ隅っこに何やら建物が。少し寄り道してみることにしました。
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看板をみると『工房 尾張桃山』という処らしいですね。
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どうやら『陶芸教室』の看板も掲げてます。もちろん内部にも潜入!!
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中はこうなってます↓ 左の部屋が、陶器などを作ってる工房のようですね。職人さんらしき方がせっせと作業してる様子。
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画像左↓ 外側には木彫りの仏像。仏像も生産してるのでしょうか。 画像右↓ 右側の部屋です。
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右の部屋内部は、展示室のようですね。
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寄り道の甲斐もなく、さほどオチのない展開となってしまいましたが、機会がある方は陶芸教室に参加してみてはどうでしょう。
『そば打ち体験』の看板も掲げてましたよ。手広くやってるようです。
個人的には『竹村健一』風の店主らしき人が、ただならぬオーラを発してたのが印象的でした。
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さて、寄り道を終えたところで、正規のルートへ向かいます。
奥にみえるのが、第二の鳥居ですね↓
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第二の鳥居前では、再度仕切りなおしてイヌが神社の旗を掲げてます。真剣な表情ですね。
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一方、右サイドのサルは今までのサルとはまた違った別猿でしょうか。顔もタイプも違ってますね。野生に最も近いタイプに見えます。
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第二の鳥居正面まで来ました↓ 第二の鳥居では桃の紋章が特徴的。鳥居のド真ん中には、桃太郎誕生のめでたい像!!!!
それにしても桃のなかで随分成長してたようです。赤ちゃんというよりは4~5歳くらいの幼児でしょうか。まぁそんなことは置いといて元気で微笑ましい桃太郎です。
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鳥居をくぐり階段を上がってゆくと、赤鬼と青鬼が登場しました!頭上に掲げ何かを持ってますね。
手前の石が積んだ穴は、鬼の巣でしょうか。それともストーンヘンジ的なものでしょうか。
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鬼の持ってるものは、ご馳走ですかね。未知なモノが乗っかってます。鬼の身体のラインもポップなようで、ある意味リアルで生々しいようでもあります。
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鬼を後に、階段を更に上がり本殿に近づいてくると、ここで登場しました『芝刈りのおじいさん』!!桃を持ったおばあさん同様、よい歳のとりかたをした表情。それでもってどこか勇ましい男気がほんのり垣間見れる姿にもみえます。それとも柴が重くて必死なのかな。
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階段を上り、本殿ちかくの広場へ↓ ここでもってトライアングルを描いた桃太郎軍団と鬼がお出迎え。
みてのとおり桃太郎は、たくましそうな少年に成長してます。鬼退治の後の場面かな?それとも出陣前かな?
そして青鬼がここでは緑のアオに様変わりしてますね。鬼気迫る感じではありますが、ほんのりポップで親しみを感じます。
これもやはり、浅野氏による匠の業でしょうか。
ここからがメイン内部に潜入!!!!と、いいたいところですが、今回の[前編]はここまで
>>続きは
【桃太郎神社】潜入記[中編]はこちら
http://deco-pon.org/index.php/page/momotarou_shrine2
記/ Charlie Apple (2015.03.25)
タグ:珍スポット, 寺・神社, 歴史・遺産, 文化, 芸術, 中部地方, 東海地方, 愛知県, 犬山市, 桃太郎神社, 浅野祥雲