前回の[中編]では、菖蒲城内部に潜入してまいりましたが、今回の最終章[後編]では、下見調査した菖蒲園敷地内の「離れの菖蒲屋敷」に潜入していきたいと思います。
さて、園内を通って次なるポイントへ。
幼稚園生たちもキレイな風景にウキウキしてます。
見えて来ました!「離れの菖蒲屋敷」!!
なにやらテントが張られてますね。
そういや、この日は「菖蒲祭」でした。
バザーの出店とかやってますね。アサヒビールの提灯ぶら下がって昼間っからゆったりと飲みモード。和やかな雰囲気。
菖蒲の「花見」感覚もいいものですね。
年配の客層が多いようですが、もちろん若者でも十分に楽しめるスポットであります。
ここでは菖蒲の展示もされてるよう。
見るからに、畑に植えてるのより立派な菖蒲の花!!
幕に「ハナショウブ鉢植え鑑賞会場」と掲げられてます。
「新品種交配栽培」とか本格的ですね。
さっそく内部に潜入していきたいと思います!!
屋敷内部に来ました。
やはり展覧会場になってる様子。菖蒲の背景にある掛軸が絶妙な味を出してます。
花の写真もズラリと。昭和の匂いプンプン
しかし、この建物。
至る所に曲がった木で補強されてます。それとも飾りかな?
廃材の継ぎ足しなども長年培ったものを感じます。この屋敷もDIY感ムキだし!!
土着感は拭えませんが、菖蒲を美しくみせる照明効果など細部に拘りを感じさせられます。
そういう拘りがあるこそ、なんともいえない独自の色や匂いを醸し出してるのかもしれません。
こちらの写真は昔の菖蒲園。
すばらしく満開の菖蒲に埋め尽くされた菖蒲城ですね。全盛期の勢いを感じます。
さらに奥の通路へ行ってみます!!
奥へつながる通路の途中、何故かでっかいラッパ・・
カセットプレイヤーなど、なんだか自分の感覚も時代錯誤してきました。
奥の部屋へやってきました・・・
なんと!古美術店と錯覚するほどの骨董品の数々!!!!しかもちょっとマニアック・・・・
通路を進むにつれ異変を感じてはいましたが・・・
一応なりに菖蒲の花は展示していますが・・・いつのまにか店主らしき人の趣味の世界へ!!
鹿の骸骨を筆頭に、ハニワやらダルマやら・・・珍品がずらり
何を焼くのかレンガで出来た石窯のようなものまで・・・
右横にもコレクションがぎっしり。
ここから奥に上がれるようなので行ってみます!
ビンテージなスピーカーやテレビ、雑貨などが合間に置かれてますが、ここのショーケース周辺はきちんとした菖蒲関連のグッズコーナー。絵画なども飾ってありますね。
角度を少し変えれば、もう完全に趣味の世界へ溶け込んでいきます・・・
こちらのショーケースは、切手や記念硬貨・メダルやカメラなど、菖蒲の世界とは完全に脱線したコレクション群になっちゃってます。
さりげなく置かれてる掃除機もなかなかの年代もの・・
かなりお値打ちそうな古い硬貨も入ってたりします。小判らしきものも・・
貴重なコレクションにもなると「防犯カメラ」なども作動?!もちろんビンテージ仕様のカメラ・・・
奥のスペースへ。
ここにはバリ風なアジアンテイストの椅子に、これまたビンテージな木製オーディオにAV機器がずらり・・・でっかい古時計や、土産物の将棋の駒まで意味不明にぶら下ってます。
もう菖蒲そっちのけの店主らしきお方の世界爆発!!
当時、思い描いたであろう未来感ある丸いテレビ!!藤子・F・不二雄の世界ですね。
とはいっても屋敷の世界観は、完全に藤子 不二雄Ⓐではありますが。
イスやライトなどのインテリア類も、なんやら個性的。
こちらが一番奥のスペース。囲炉裏まであったりします・・
ラスボス的な屋敷の主人がここへ腰掛けているのを想像すると、ちょっとある意味迫力ありすぎですね・・・
上に掛けられてる日本画も多数!!と同時にミラーボールまで。
西洋っぽいミシンも置いてたりと、もうてんやわんや!!!!
その割には、この世界観に違和感なく収まってる妙なセンスはさすがではあります。
菖蒲の花も、見事にこの「奥の間」に溶け込んでますね。
外観から、ただならぬ雰囲気はありましたが、まさかの展開で、ある意味期待通りに楽しませてくれた「離れの菖蒲屋敷」でした。
ということで、奥の間から外へまた戻りたいとおもいます。
こうして外から再度眺めると、やはり雰囲気ある菖蒲屋敷。
これで園内の潜入はすべて完了しました!!
最後ですが、テント内でゆっくりくつろいでると・・・一際ただ者ならぬオーラを放つ老人が?!
唯一無二の独自のオールドスクール感!!
そう、このお方こそが新谷花菖蒲園の園長・八島信治良氏。
品種改良を重ねて「大洲美人」「臥龍の昔」「冨士の霧」など新品種を生みだした菖蒲界のレジェンド!!
この菖蒲園は40年ほど前、新谷(にいや)藩の陣屋敷跡麟鳳閣(りんぽうかく)の池から矢落川の遊水地に、たった「20株」の菖蒲の苗を植えたのが始まりだったそうです。
その菖蒲愛の深さゆえに、今では20アールの菖蒲園に約200種8000株という発展ぶり!!!!
もちろん屋敷内のコレクションも園長のもの。
今は無き「幽霊の掛け軸」を我々に見せたかったそうで、残念がられてました・・
園長の深く壮大な菖蒲愛に満ち溢れている菖蒲園。いっそう美しくみえてきますね!
マニアを含め、老若男女の幅広い層の方々が個々それぞれいろんな楽しみ方ができる菖蒲のテーマパークといえるでしょう。
これで今回の「6月菖蒲祭」の潜入記は終了!!
噂によると、桜の季節がまた最高というとこで、来期4月に再度訪れたいとおもいます!!
記/ Charlie Apple (2018.03.02)
潜入時期/ 2016.06
タグ:珍スポット, B級スポット, ノスタルジック, 癒しスポット, 建築, テーマパーク, 自然, 四国, 愛媛, 大洲市, 新谷花菖蒲園, 菖蒲城