「病は気から」といいますが、
アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士(ハーバード大学教授)によれば、「怒りや憎しみや悪意は、人体内に毒素を作る。一方、明るく楽しい感情は、免疫物質を作る」と述べ、人間の吐き出す息を使って実験したそうです。
今回はそのエルマ・ゲイツ博士の実験【怒ると体内毒素を生成論】と、その話題についてオトドケしてゆきたいとおもいます。
ゲイツ博士の実験によると、人間の呼吸する息をガラス管を通して液体空気で冷却すると沈殿物ができるらしく、その沈殿物の色は、呼吸する人の感情によって異なるという結果が出るらしいのです。
通常は無色透明であるのに対し
【怒っていると栗茶色】
【苦痛や悲哀にかられていると灰色】
【後悔に苛まれているとピンク色】
という以上の色沈殿物ができるそうです。
そして、【怒っている時の栗茶色】の沈殿物をネズミに注射すると、なんと数分で死んでしまうという。
この沈殿物を分析してみると、かなり強い毒性が検出されることがわかり、つまり怒ることによって体内に毒素が発生するということらしいです。
例えば、「一人の人間が一時間腹を立てつづけていると、その毒素は80人を殺すほどの殺傷能力がある」というのだから驚きだ。
・・・・とはいっても、これは1879年に実験されたもので、今ではネット上を探っても科学的実証データは見つからない上に、国内で同様の実験をした報告すらない現実。
さらに調べると
ここまで引っ張っておいて実際は、心理学者としてのエルマ・ゲイツではなく、米国チェビーチェースに私立研究所を設けて活動していた発明家のElmer R. Gates (1859 – 1923) がモデルとされ、その発明品が誤解・歪曲されて生まれた都市伝説という事。
当時の実験では、液体がどの色を発色するかは試薬と分泌物の種類によって決定されるので、感情の種類と色の種類は直接的には関係が無いものでした。
たしかに80人を殺す毒素が、わずか一時間で体内生成できるのは普通に考えにくいもんです。身体がもちませんよ。まず自分自身が死ぬのでは?と考えたりもします。
現代では、医学博士の春●茂雄氏が「脳内革●」という本を出版し、物議を醸したそうです。内容によれば、「いつも怒ったり、強いストレスを感じていると、ノルアドレナリンの毒のせいで病気になり、老化も進み、早死にしてしまう」と述べてます。
結果、怒りから脳から分泌されるノルアドレナリン(独: noradrenalin、英: noradrenaline)という物質は、自然界にある毒物では、マムシ(毒蛇)に次ぐ毒性をもつそうです。
加えて、「プラス思考」では脳内にモルヒネを分泌し、老化を防ぎ自然治癒力を向上させる。とのことです。
その他にもいろんな事例があります。
例えば、「怒り狂ったお母さんが、赤ちゃんにおっぱいを飲ませたら、赤ちゃんが死亡した」という話も実際あるようです。(いったいどんなシチュエーションなのでしょう..)
また、感情によって血液も次のような色になるという話もあります。
【怒ると、黒褐色で渋くなる。】
【悲しむと、茶褐色で苦くなる。】
【恐れると、紫色で酸っぱくなる。】
さらに、怒りは肝機能を低下させるそうですが、怒るべきときに怒らない人も肝臓に障害が出るそうです。
つまり、怒りをため込み我慢して自己攻撃しているということらしいです。
以上、ゲイツ博士は都市伝説ということでしたが、その他、春●氏やいろんな話を挙げてきたけど、異論を唱える方々もいるようなので、すべて鵜呑みにすることはないとおもわれます。ちなみに春●氏は「スピリチュアルブーム」のさきがけみたいな人で、残念ながら「破産」という結果で今日に至っているようです。「スピリチュアルだけでは、現実の問題は解決できないということなのでしょう」と、世間の風当たりは厳しいものでした。
だた、こういう事例をポジティブに解釈して楽しくなれるようにやっていければそれでいいんじゃないですかね。
記/ Charlie Apple (2014.06.06)