2011年に調査した岡山県・吉備にある鼻ぐり塚の潜入記です。
▼この鼻ぐり塚は、約700万個もの牛家畜の花輪が供養されてる古墳。
もともと円墳で、その上に大量の鼻輪が積み上げられ、石室内には真鍮製の鼻輪を溶かして作った阿弥陀の宝号を刻印した金属板が安置されており、正面には馬頭観世音菩薩を祀っています。
昭和初年に塚が建立されて以来、現在も畜類供養のため、春秋二回畜魂祭を行っており、年間数万個の鼻輪が塚におさめられています。
また、
ウルトラマンエースでは、この鼻ぐり塚を舞台にした怪人も誕生してます。
その名も牛神超獣カウラ
青年・高井が「鼻ぐり塚」の鼻ぐりを盗み出し、腕輪にしようとしたら腕から外れなくなり、徐々に牛神男の姿へと変化。ヤプールが化けた怪僧の力により牛神超獣カウラに変身させられてしまう
というエピソード。
ウルトラマンもディープなトコ突いてくるもんです。
にしても突っ込みどころ満載な高井・青年。バチあたりもいいとこですね。
わたしたちもバチのあたらないよう、食肉に対しての意識を再認識して明日から噛み締めてはどうでしょう?(とはいっても、わたくしはベジタリアンですが..)
これは鼻ぐり塚の案内から転記したものです↓
「かつてわが国の農村では、牛を飼い、田畑の耕作の労役等に使用していました。牛は家族の一員のように大切に育てられました。その際、牛の鼻に穴を穿ち、鼻輪(鼻環、鼻ぐり)をはめ、それに縄を結んで使役していました。やがて牛は飼い主の手をはなれて売りに出され、解体されて肉となり皮となりその最期を迎えます。牛はその一生のすべてを人間のために尽くしてきたといえましょう。」
▼これはDECO-PONスタッフによる調査の動画です。ご覧ください。
こうした牛家畜たちの大恩に報いるため、死後残された鼻輪を唯一の形見として集めて浄祭ことで供養してるということです。
その光景は異様でありながらも、我々人間にとって考えさされるものですね。
記/ Charlie Apple (2014.05.30)
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