徳島県徳島市に24時間営業で、なおかつ超絶に不思議なレストランがあると聞きつけDECO-PON隊員が【バレンシーア】へ潜入してまいりました。
噂のお店は大きな河川沿いにあり分かりやすい立地。背の高い電飾看板に『メニュー豊富』。遠目で見ても、やたらに像がたくさんあるのが伺え、怪しさをキャッチできました。
▼ちょっとした出窓すら、青い縁にガラスは赤色と黄色の派手な感じ。
▼近づくにつれ、ハッキリしてくる店の表の全貌…。
古代ローマを思わす石膏像たち。贅沢に雨ざらし。あちらこちらに立っている像は一見無造作に置かれているようで、きっちりと配置されてありました。
▼白を基調とした像のなかに、色が付いたキリンとトラの像が鎖でつながれているという、オチどころがある店の外観。
▼でかでかと赤い文字で店名が書かれた壁には、お皿が貼り付けてあるのですが、骨董品なのか?そうでないのか?贅沢に惜しげもなく大量に貼り付けてコレまた雨ざらし。
黄色いアーチ型のテント、床には紅い絨毯が敷かれてあり、ゴージャスな入り口へのアプローチ。
左右に置かれた石膏像に出迎えられながら扉まで。
入り口の扉の上に『マイナスイオン発生中』と怪しい文が書かれてあり、少し入ることに間を置いてしまいましたが、いざなかへ。さあ、いったい店内はどうなっているのでしょうか??
店内入って、もういきなりのゴテゴテ感!!圧倒されました!!
フランス宮廷を思わすロココ調の調度品たちなんですが、ネオンのブルーとピンクの色に店内が照らされて、怪しく不思議な空間。
高い位置に設置された何台もの液晶テレビから流れる大音量の現代のJPOP。それらがロココ調インテリアの時代設定を打ち砕いてます!!
▼メニューのサンプルが置かれた台。海老フライが異様に大きなサンプルなど、盛られた量がやたら多い気がするのですが果たして注文して食べきれるのか…。
▼下に目を向ければ、ぐっつりに本が押し込まれてある本棚になっていて、レストランというか、漫画喫茶としても利用できそうです。
またもや!!外観の壁とおなじく、たくさんのお皿を2階部分あたりに貼り付けてあります。
躍動感あふれる馬の像なんかもあって、白いランプが室内に点灯してステキ…
…すぐそばに液晶テレビ。
▼入り口にデッカいバッファローの像がブォ〜っと雄叫びをあげた表情で迫力あります。
▼人型の像は130センチくらい。こちらの席の背もたれ付近にも貼られある皿。カーペットが派手な総柄。
▼2階への階段があるのですが、関係者以外は立ち入り禁止なようです。それとも飾りのダミー階段かな?
▼人目を気にせず寛げるBOX席もあります。色んな柄が混ざり合った落ち着かないような空間ですが、案外、慣れてくると漫画を長時間読めそうな自宅に居る気分になってきそう。
▼こちらはオープン席といったらよいのか…。まさに漫画喫茶仕様の空間の取り方。妙に合っている騎士の像と漫画本の棚。ロココ調のイスと絨毯に背広姿のお客さんも馴染んでます。
お店の中間の高さにあたるところに、卓上のカラフルなランプも何個も棚に並べられてありますね。ランプとランプの間隔に、すき間なく埋めて置かれた像。
とにかく、何か置けそうな場所には何かしら置いてあるのです…。
▼関係者以外立ち入り禁止の2階部分はロフトのようになってるようで、この床の厚みのスペースすらも逃さず、皿を貼り付け。
店の奥のほうに、座るのをためらうほど美しくゴージャスな食卓のイスやテーブル。
天井のシャンデリアと優雅で良い雰囲気なのですが、ネオンライトのピンクとブルーが這わせてあるのが、まさにバレンシーア流といったとこでしょうか。
よく見たら、ネオンはグリーンもイエローも。天井にたっぷりと。アンティークなシャンデリアと対照的。
▼こちらはパーティスペースみたいな感じでしょうか。大人数で楽しめそう。天井にぶどうのようなオブジェがぶら下げてあるのが独特。スナックな座席にあってるような気もします。
▼お手洗いもせわしない感じで、飾りでいっぱいです。赤いネオンライトが付いてたと思います。なかにスピーカーがあって、トイレでも有線?のJ-POPが流れてました。
▼ステンドグラス風な窓。ちょっとした小部屋風な座席です。
ソファに座って見た感じがコチラ。
そしてテーブルにドーン!と置かれた花瓶は花びらから葉っぱに至るまで全て陶器で出来てました。
しばらくするとオーナーが直々に。某有名TVの取材が来たことを嬉しそうに話してくれました。
またまた違ったカタチでの先例...
食事の注文の前に、なにやら怪しい水が出てきました…。
『魔法銘水』。。。バレンシーアのオリジナルの水なのかな??革命家のような絵柄が描いてあります。
裏側に水の内容が『アルカリイオン水静電誘導処理』…。
バレンシーアは『21世紀のライフスタイル』を発信している模様。
ザッと見た感じで『化学物質ゼロ』『マイナスイオン』がバレンシーアの21世紀のライフスタイルポイントなようです…。
メニュー表の『ジャンボエビフライ定食 4572円』の価格に驚きながら、メニューの多さも凄まじい!
『Wメガセット』のメニュー表なんて見ただけでお腹いっぱい。右上に書いてある『本当は売りたくないメニュー、メタボリックにご注意!』にちょっと笑ってしまいます。
数々のメニューの中から、『海の幸フライ定食』を注文。
しばらく待っていたら、店員のおばさんが遠い距離からでもわかるくらいデッカいお椀の2段重ねを運んで来ました!!!!
小さい方にうどんが入っていて、大きい方に海の幸フライ定食!!
ボリュームある揚げ物にレモンを絞りかけて、頂きました。
でも、このお椀.... 一見デカいようですが、こんなカラクリが?!案外うすく下の部分は空洞な作り...
お腹が空いていれば、なんとか食べ切れる定食です。それでも量はかなりのもの。
ハチミツバターのトーストはこんな感じですが、バレンシーアで見ると通常より大きなサイズに感じ取れてきます。コレもお腹が空いていれば、なんとかいけるサイズです。
喫茶店のようで、ファミレスのようで、漫画喫茶のようで…。メガ盛りメニューでお腹いっぱい。心のすき間も、時間のすき間も、お腹のすき間も埋めてくれるバレンシーア。引きの美学より、足しの美学。
何もないほうが違和感があるくらい、物に溢れた空間、バレンシーア。くつろげるかどうかは本人次第。不思議空間で自分なりの『すき間』の埋め方を試みてみてはどうでしょうか。
記/ 野菜ぱくぱく (2016.02.09) |