香川県三豊市に「フランス」があるとのウワサ。飛行機に何時間も乗らずともフランスへ行けるなんて。一体どれほどまでフランスなのかDECO-PON隊員はウワサの【ヴェランダ】に潜入してまいりました。
今回のスポットは、どうやら日曜・祝日しか開いてないようなのです。営業時間は10時〜17時。
住所の辺りに近づくも、なかなか見つからない目的地。。。
お店に電話をかけて場所を聞くと、知的で感じが良い女性の声がして丁寧に対応していただいて、辿り着くのがますます楽しみに。
▼道路の傍らに車やバイクが止まっているところを発見!
▼OPENと書いた看板!やっと見つかりました。ほんと…なかなか分かりにくい場所にあります。
▼少し坂になっている通路の左右に植物がたくさん植わり、グリーン色が優しく目に入ります。
入り口には対になって犬の石像。果物が入ったバスケットをくわえた姿でお出迎え。
▼鉢植の植物と背の高めの木々が坂の左右にバランスよく配置され、木漏れ日が美しいです。
▼立派なアンティーク風な鉢に、ブワッと末広に伸びたソテツを植えてあってカッコイイ!
▼坂を上がり、数分。門が見えました。おぉ…。
▼3mくらいありそうな、でかい鳥かご。古城にありそう。。。
▼門の開かれた柵からみえるお庭。まさに、おフランスがムンムンです!!
パラソルとテーブルのクロスが真っ白で眩しく輝く中に、モスグリーン色の椅子が映えわたります。
このモスグリーン色、お庭やこれから入る室内のところどころに見られる色なのですが、ぜんぜん野暮ったくないのです。
むしろモダンで都会的に感じられるのは、やはりココのオーナーさんのセンスがただならぬものだというのを感じました…。
▼小さな鳥小屋も、緑のグリーンに馴染むように配置されてます。
▼年季が入ったような噴水。庭に降り注ぐ太陽の光の熱を、爽やかに変えてくれるような雰囲気。
▼飾られた石像。良い具合に苔が生えてます。目の部分にカタツムリ!石像の一部分のように自然に溶け込んで、カタツムリまでもがココでは芸術家と化していました。
▼グリーンが多い庭に石の壁で出来ている建物。パッと目を引く華やかな赤色のドアがオシャレ!
▼美しい発色の赤色のドアだなぁ…。吸い寄せられるように中へ。。。
▼扉を開けたら、中はピンク色の壁。床のタイルもピンク系です。
▼白いお城型の鳥かごかな?!繊細な作りで可愛らしい。
▼中を見渡せば天井までも照明までもピンク系。吊り下げ型の鳥かごもありました。細長い造りの建物の室内の壁には絵。
このスペースはどうやら美術館のようです。
▼中央の飾り棚には、19世紀~20世紀フランスの偉大なガラス工芸家『ルネ・ラリック』のキャンドルスタンド(左写真)や車の先端部分につける装飾品のカーマスコットのトンボなど(右写真)が展示してありました。
興味ある方は、こちらのWikipediaを参照してきてください↓
ルネ・ラリック(René Lalique) - Wikipedia
▼こちらの絵は金子國義さんの作品。 金子國義 - Wikipedia
▼建物の1番奥にはシンメトリーにロウソクや鳥かごが配置されて、なんだか不思議な感じ…。
石壁で出来た室内がピンク色の美術館を堪能して、赤いドアから再び庭へ。
▼庭の奥に美しい温室のような建物がみえました。
▼もっと近づくとホント温室みたいですが、中に本棚が見えます。
▼扉を開けて中へ入ると天井までガラス張り。木漏れ日から溢れた太陽の光がタップリと差し込む明るい室内。お茶ができるスペースになっており、イスとテーブルの赤茶がターコイズ色の木枠と窓からの植物のグリーン色に上品に合わさっていました。
▼洋書がたくさんある本棚の上には、可愛らしい鳥小屋や蓄音機。
▼室内ですが、手入れが行き届いた透明度が高いガラス張りのためか、外に居るような感覚になります。
▼再度、外から見ても美しい建物。
▼石壁で出来た美術館の上に、何やらガラス張りの四角い建物が乗っかってます。
▼ちらっと見える、木製のイスとテーブル。
▼あの部屋はここから上るようです。石壁とガラスに黒い鉄骨の螺旋階段。すごくスタイリッシュ。
▼階段を上がった空間は応接間のような雰囲気でした。生き生きとした植物が見渡せて、ムダのないスッキリとした気持ち良い空間。
▼上から見渡せる、先ほどの温室風のティールーム。高い場所から見ても、美しさは変わりないです。
▼次に向かったのは、庭のさらに奥。温室に併設した建物へ。(左写真)石の通路を通ると、白いドアが左手に(右写真)。真っ白なドアなのですが、ぼんやりとグリーン色に写っているのは右手すぐに塀があり、そこにビッシリと蔦な植物が生えている色が白いドアに反射しているのです。
▼中へおじゃましました!!
玄関はこっくりと白い壁に、テラコッタな床。ドアのガラス窓のカーテンの隙間からみえる植物がまるでCGかと思うほど綺麗に写ってます。
▼持ち手の部分が犬や鳥の顔などの素敵なステッキ。
▼お茶が頂けるカフェスペースな室内に入ると、お客さんがリラックスして飲食や会話を楽しんでいるようす。籐のソファには、ぬいぐるみかと思ったほどに可愛らしい大きな犬がいました。
▼モスグリーンの飾り棚に、黄色く縁取られたお皿。お皿の真ん中には、犬の絵。黄色と紫色のストライプの変わった色の鳥小屋も飾られています。動物をモチーフにした小物などが多いです。
▼こちらは、部屋の壁に収まっている飾り棚。綺麗なアンティークのアルコールランプのコレクション。
▼(写真左側)ぬいぐるみがのってあるガラスケースは植物用のケースなのかな??「アクアリウム」はよく知られていますが、それの植物版が「テラリウム」。観葉植物の栽培スタイルのひとつです。それの大きな植物用のガラスケース??飾るだけでも雰囲気があってオシャレなケースですね。
▼本物のぬいぐるみと見間違う可愛らしいスタンダードプードル犬、ジャンくん。けっこうな大きさです。130cmくらいはありそう。カフェのマスコット的存在。ジャン・コクトーというフランスの芸術家から名前がきてるらしいです。
▼暖炉を中心にシンメトリーに配置された雑貨や飾り棚。
▼部屋全体が日本とは思えない雰囲気。だけど敷居の高さを感じさせないアットホーム感で、まるで友人の素敵な家に訪ねた気分でくつろげます。
▼外にも出られお茶が楽しめる、まさにヴェランダのヴェランダ。瀬戸内海に向かって、イスが置かれてます。地中海に見えてくる瀬戸内海。
ここ、、、、、ホントに瀬戸内海でしょうか…。地中海沿いのリゾート地に来たのではと、錯覚…。
▼テーブルにはフランス語で描かれたメニュー。美術館の入場込みで、お茶とちょとしたケーキが付いて700円です。
商売目的ではなく、純粋にここの魅力を感じて欲しいというオーナーの気持ちを察するお値段。
こんな良い場所を知ってしまったと、ほくそ笑みながら食べてしまいました…。
▼贅沢な景色!!寝そべりたいくらい、気持ち良いです。
終盤には、もうココへ住んでしまってる感覚に陥るほどリラックス。
▼お風呂からの眺めも最高です。気分はすっかりフランス貴婦人。
オーナーが別荘として建てた建物らしいのでお店と言うよりはお家のような雰囲気ですが、週末にこのように一般の人が訪ねてお茶を楽しめるようにしているようです。
世の中、贅を尽くした空間は数あるかもしれませんが、蓄積された経験とセンス良いライフスタイルがなければ、このような素敵な場所はうまれないかもしれません。 ヴェランダでお茶をすることによって、リラックスでき美意識までも磨かれていくようで、また訪ねたくなる美しい場所です。
記/ 野菜ぱくぱく (2015,08.14) |