岐阜県関ヶ原町に、「関ヶ原の戦い」が体験できる謎のテーマパークがあるということでDECO-PONスタッフが【関ヶ原ウォーランド】へ潜入して参りました。
[前編]・[後編]の二本立てで、今回は[前編]をオトドケしてゆきたいとおもいます。
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さてこのスポット【関ヶ原ウォーランド】は、岐阜県を代表する日本有数の名高い珍スポット。開館は1964年(昭和39年)!なんと今年で51年目という歴史あるテーマパーク!!むしろ当時はテーマパークという言葉すらなかった時代ですね・・・
そのテーマは、徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍が命運をかけて戦った世紀の大戦「関ヶ原の戦い」を、210体以上ものコンクリート像をつかって再現した「体験型戦国合戦テーマパーク」なのです。
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そしてコンクリート像を手がけたのは、我々DECO-PONが着目してる偉大な造形家『東海珍名所の父』こと【浅野祥雲 (あさの しょううん 1891-1978)】氏。
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浅野氏の作品と云えば、以前紹介した記事【桃太郎神社】と【五色園】など【関ヶ原ウォーランド】を含め『三大聖地』と呼ばれてます。そう、いよいよ今回の潜入で浅野祥雲『三大聖地』制覇とういことで興奮です!!
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「体験型戦国合戦テーマパーク」その名も「ウォーランド」(War/戦 - Land/遊園地)という前代未聞の珍スポットと、浅野祥雲氏が織り成すコンクリート像の魅力をダブル視点でお楽しみできたらとおもいます!
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ということで現場へ。
場所は、関ヶ原インターチェンジから5分ほどのところ。約30,000m²の広大な敷地にウォーランドはあり、駐車場だけでも大型バスが何十台も収容できそうなかなりの大きさ。当日は平日というのもあってか、それともマニアックすぎるのか、駐車場はがらーんとしてました。
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▼見えてきました。この真っ白な門が入口です。関所のよう。ここまでは外観ともに普通の観光名所といった感じかな。実際、普通のツアー御一行さんもちらほら。
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▼入口門の料金所まで来ました。
片隅の張り紙に「妖怪さがし大会」と書いてあり、詳細は「園内に8枚の妖怪マップがかくれてます 写メを撮って受付へ!」と殴り書きされてますね。見つけた妖怪写メみせると何かもらえるのでしょうか・・
▼料金も払っていざ潜入!!まずはお馬さんがお出迎え。壁には「関ヶ原の戦い」の様子が描かれてます。中はでっかい庭園のようです。
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▼まずは入口門に隣接してる施設【武具甲冑資料館】から調査してゆきます。薄暗い階段を上へ。
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▼ずらりと武具・甲冑が並んでます。どうやらすべて当時使用されてた本物の品々ということ。珍スポットという先入観でありましたが、ここでは歴史的価値ありの真面目な博物館ですね。キレイに保存されてます。
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▲「決戦!関ヶ原」と掲げられてる看板の下には、偶然でしょうか▼画像右「狼煙(のろし)」が置かれてます。
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▼火縄銃もありますね。これももちろん当時のものだそう。
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▼「関ヶ原の戦い」ミニチュア模型も置いてたりして、本格的にベタな歴史資料館満載です。
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▼それにしてもすごい兜です!牛や鹿の角で作ってるのかな?実戦向けというよりは当時のオシャレ甲冑かな?
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これで【武具甲冑資料館】の観覧は終わり。序章的に手ごたえのある資料館でありました。
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▼次は【関ヶ原合戦資料館】という施設へ潜入してみます。ここも入口門近くにあります。
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▼内部へ。資料館というよりは食堂?と化してます。観光客のお弁当でしょうか。机に積まれてますね。
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しかし関ヶ原合戦の資料はきっちりと周りを囲んでます。壁四方の資料に囲まれて食べるお弁当は、想像すればかなりシュールですね。
それとも食堂のインテリアと化してしまったのか。
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▼この施設で印象的なのは、関ヶ原合戦の資料よりも個人的にこのホワイトボード。観光客の落書きが、まるでジャクソン・ポロックの抽象画のようです。よくもまぁここまで・・
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▼さて、ようやく資料館を終えたところで、いよいよ園内へ!!!関ヶ原ウォーランドの醍醐味へと突入です!!
記念写真用のお決まりの顔出しパネルあり。
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▼B級感満点の「輪投げ遊び」とかもできるようです。
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▼少し進むと「合戦場」という看板が。
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▼ちらほらと武士のコンクリート像がお目見えしてきました。
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▼道中、沼のような所にコンクリート像がみえてきたので、少し寄り道してみます。
看板には【十九女池(つづらいけ)の美女と大蛇の由来】と書かれてました。
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説明を転記すると
『この地の老人の民家へ十九か二十の若い美女が時々お椀を借りに来るようになりました。
そして返してくる毎にお椀に生臭い臭いがついています。
それで老人は、お椀の底に大蛇は鉄分をきらうところから縫い針をさして貸してやりました。
それ以来借りに来なくなったのですが、或る月の冴えた夜、美女が横笛を吹いてきて「長らくおいていただきましたが今晩他へ移りますから、この笛を形見に置いて行きます」と云って、渡して出ていきました。
それは十九女池の大蛇であったそうです。
その笛は、現在、八幡神社の宝物となっています。』
という関ヶ原の民話だそうです。
ちなみに、この民話は関ヶ原の戦いにはまったく関係ないらしく、なぜこれをウォーランドへ作ったのかは謎・・・・
まぁ道中のちょっとしたコマーシャルみたいなものでしょうか。
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▼気をとりなおして奥へ進むと、武士の像が増えつつ開けた広場が見えてきました。
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広場に近づくにつれ武士たちが戦ってます!!リアルに戦(いくさ)です!!!!
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「関ヶ原の戦い」をコンクリート像で再現!!なんだか歴史マンガやアニメからそのまま飛び出してきたかの武士たち・・ポップながらも、妙に生々しく躍動感があります。まさにこれもコンクリート像作家・浅野祥雲氏の匠の業でしょう。
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▼凛々しい「明石全登(あかし たけのり)」。西軍・石田 三成側の武将だそうです。どちらかといえばマイナーな武将ですが、なぜか広場中央に聳え存在感あります。
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それにしても、等身大の人間サイズってのもあり本当にリアル。本気でやりあってるようです。
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一人一人個性的な作りのキャラ。そして鬼気迫る迫力です!!
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▼なんと驚くことに、あの「宮本 武蔵」と「本位田 又八」がいます!マンガ「バガボンド」の世界だけかとおもってました・・実際、関ヶ原の戦いに参戦した信憑性はかなり薄いそう。
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しかしこの宮本武蔵。かの剣豪というイメージとはほど遠く、どこか文科系の人っぽいですよね・・色白だし・・しかも持ってるのは刀ではなく槍ですね。そこは浅野氏の遊び心でもあるのでしょうか。
現場では、関ヶ原合戦の解説放送が壊れたラジオのようにループしてて、それがまた独特のノスタルジー感を醸し出してます。時代は異なりますが戦時中のラジオ放送のようです。
▼写真ではわかりにくいので動画もありますんでご覧ください。《動画》
これから先、どんどん合戦の深みへと入っていくわけですが、今回の[前編]はここまで! 次回[後編]の更なる展開を乞うご期待ください!!!
記/ Charlie Apple (2015.11.07) |
タグ:珍スポット, 歴史・遺産, テーマパーク, 社会, 歴史, 中部地方, 東海地方, 岐阜県, 関ヶ原町, 関ヶ原ウォーランド, 浅野祥雲