[後編] いよいよ内部潜入へ!!総工費609億円!大阪が世界に誇るオシャレすぎるゴミ処理場!!【舞洲 ゴミ処理場】潜入記
大阪府は此花区に、オシャレすぎるゴミ処理場【舞洲(まいしま)ゴミ処理場】。
前回の[前編]では外観にスポットを当ててお送りしましたが、今回の[後編]では、貴重な内部潜入公開をしていきたいとおもいます。

玄関口からいよいよエレベーターにて内部へ・・ドキドキ・・・

▼巨大な施設なので、何階かは忘れましたが上階へ着きました。
施されてるフンデルトバッサー氏のデザインは、外観と玄関1Fまでだと想像してましたが、他の内部も随所にしっかりとフンデルトバッサー節が炸裂してますね。バブリーです。


▼時空が歪んだかのような不思議通路。

▼通路を進むと、薄暗い部屋がみえてきました。

▼部屋の内部は、なにやらスピリチュアル系の怪しい空間・・・・案内人の方はなぜかココには触れず先へ・・・

うーん怪しい・・・

▼さて気を取り直して、最初に案内してくれたのが会議室のようなところ。

片隅にはフンデルトバッサー氏の作品と模型や資料がありますが、会議室・・教室のような場所なので、失礼ながらなんだか図工の工作が置かれてるような錯覚をしますね・・・




▼当初のイメージがこのような感じ。ここまでやってればお金がお幾らかかってしまってたのか・・ディズニーランド超えですね・・


▼ここで、案内人の方にゴミ処理場の講義とスクリーンでの映像をみせてもらいお勉強。免許センターを彷彿とさせられます。

▼講義を終え、さらなるフロアーへと。なぜか洞窟風の通路・・・この辺から明らかにフンデルトバッサー氏の作風ではないのが伺えます。

▼童話風の案内板

▼ここのフロアーはなぜか「超古代文明風」・・・

▼この部屋から、ゴミを巨大クレーンで焼却炉につながる投入ホッパまで移す操作作業をするそうです。

▼こんな感じで、UFOキャッチャーのようにゴミをつかんで移していきます。



▼さて、次のフロアーへと。微笑ましい子供の絵がお出迎え。

▼このフロアーには、舞洲ゴミ処理場のでっかい模型が展示されてます。

▼こちらが外観の模型




▼こちらが内部断面の模型

作業工程をわかり易くシュミレーションしてくれます。


▼フンデルトバッサー氏が手がけたウィーンにある姉妹焼却場「シュピッテラウ焼却場」の記念パネル?でしょうか。

▼フンデルトバッサー氏の絵画や手がけた建築の写真なども展示。





▼次は、インダストリーむきだしの様子を観覧できるフロアーへと。
この赤い扉の向こうが焼却炉だそうです。

▼こちらが「灰クレーンと灰ピット」。焼却した灰をためておく場所で、灰クレーンで灰をトラックに積み込み、埋立地まで運んで行くのだとか。


▼次にこちらが「蒸気タービン発電機」。
この舞洲工場はゴミの焼却時に発生した蒸気を利用して発電してるそうです。その電気は工場内で利用し、余った電気は電力会社に送電してるとのこと。抜け目ないエコ・システムですね!

▼フロアー奥にあるこのゲーセンにあるような装置が「蒸気タービン発電機」の原理を教えてくれます。


▼さて、装置を使ってやってみましょう。「蒸気タービン発電機」の原理はこう。通常は蒸気の力ですが、こうやって手でタービンを回転さすと・・・・パッと電気を発電!!明かりを灯します。簡単ですがこんな原理ですね。


▼次のフロアーへと。洞窟風が、木々が生え森へと変わってまいりました。


と、おもいきや再度ガチな洞窟風の通路へとなってまいりました。

▼この施設が「プラットホーム」。ゴミ収集車がゴミを運びこむ場所だそうです。


次のフロアーへと。

▼ここから通路に沿って「資料館」風に。

なんと「太古からのゴミ問題」について、「人類のルーツ」からゴミの化石とともに説明してくれます。


もちろん「リサイクルの精神」も忘れてはなりません。先人たちの知恵、リサイクル方も教えてくれます。


▼こちらの施設も先述しました「クレーン操作室」。

ハイテクですが、こうして原始的にUFOキャッチャーを操作するようにクレーンでゴミをつかみ取ります。

▼上から見ると足がすくみそうなほどの高さです。

▼次にやって来たのは「粗大ゴミピット」。粗大ゴミは不燃性と可燃性粗大ゴミに分かれて運びこまれる仕組み。

▼「粗大ゴミピット」の原理もここで丁寧に模型付で説明してくれます。

▼分別して運び込まれた不燃性と可燃性粗大ゴミ。不燃性粗大ゴミはこのように、「回転式破砕機」で粉砕されます。可燃性粗大ゴミは「低速回転式せん断破砕機」で粉砕されるとのこと。



▼これが「回転式破砕機」。このハンマーで時速約152km/hで回転して不燃性粗大ゴミを粉々にする仕組み。


▼こちらが中央制御室。工場の心臓部でしょうか。


▼先ほどの世界とは一変!!次の施設へと工場内部の庭を散歩しながら向かいます。


何度も言いますが・・こうして眺めると、ここがゴミ処理施設だということが信じられません・・・

外からは味わえない内部からならではの風景。



スロープを通って下の階へとすすみます。








▼中庭を堪能したところで再度内部へ。柱のディティールも拘ってますね。

▼内部へ。こちらは管理室のようなところでしょうか?計器がずらりと。

▼事務所のようなとこ。スタッフのみなさん見られるのが慣れてるのか、妙に普通にリラックスして作業されてます。

これで施設内の潜入終了!!実際、観覧するのにけっこう時間かかりましたね・・・2時間くらい?かな



▼このシンボル的な巨大な塔。飾りかと思いきや焼却炉を繋ぐ煙突が2本入ってて、ちゃんと役割を果たしているみたいです。
でも、てっぺんの黄金ミラーボールのような部分は飾りだそうですが。
ちなみに、てっぺんまで行くには内部にある螺旋階段を上がらないといけないそう・・・

派手な外観で、「ハリボテなんじゃないの?」と当初おもってましたが、内部も内容豊富で地味ながらテーマパーク的な楽しさを味わえたスポットです。
フンデルトバッサー氏の芸術の証として、そして近くにあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンとは違った側面のB級的な「ゴミ処理体験テーマパーク」として遊びいくのもいいでしょう。予約制で工場は無料見学できますよ。
記/ Charlie Apple (2016.11.30)
タグ:珍スポット, B級スポット, 建築, テーマパーク, 文化, 芸術, 近畿地方, 関西, 大阪府, 此花区, 舞洲, 城, 宮殿