滋賀県は彦根市にある謎のテーマパーク【佐和山遊園 (さわやまゆうえん)】にDECO-PONスタッフが潜入。【前編】【中編】【後編】の3部仕立てで、今回は【前編】をオトドケしてゆきます。
滋賀県彦根市といえば、彦根城をイメージキャラクターとした元祖ゆるキャラ『ひこにゃん』でお馴染みですが、彦根の裏の顔と云うべく、『佐和山城 (さわやま じょう)』を復元させた謎のテーマパーク【佐和山遊園 (さわやまゆうえん)】は、珍スポット・ファンなら必須のポイントではないでしょうか。
今回紹介する【佐和山遊園】は、
佐和山城を居城としていた『石田三成』のテーマパークを構想し1976年に着工。
復元された佐和山城を中心に、資料館や美術館を併設し、遊具施設なども備えたテーマパークとなるはずが・・・・
どういったワケか、未だ正式にオープンしていない未完の施設。現在は無料開放という形で営業されてます。
さらに驚くことに、このテーマパークは、
地元の実業家【泉 巌 (いずみがん)】氏が約40年かけてたった一人で築きあげたド級のDIYテーマパークなんです!!!!
遊園内のほとんどの建物や展示物は、構想した泉氏が製作したもの。今も泉氏の手によってひっそりと増築・改築工事が行われているそうです。
ちなみに、以前紹介した記事、たった一人で35年の生涯かけ築きあげた三重県の芸術庭園【虹の泉】も記憶に新しいところですね。
さて、ここまで【佐和山遊園 (さわやまゆうえん)】を簡単に説明させてもらいましたが、泉巌氏が40年かけて創りあげたド級のDIYテーマパークはいかなるものか?!いよいよ現場へ潜入!!!!
▼現場は、国道8号沿いのトンネル付近にそびえています。目立つ建造物に加え、交通量が多いことから、地元の人たちも、何かは分からないがこの存在自体は大体知ってるようです。
よく、こういった類でバブル名残の『ラブホテル』とかたまに見かけますが、そんなレベルではない普通に立派な『城』ですね。ただ・・その存在感はかなり怪しいです・・
▼城以外の敷地にも、五重塔・・金閣寺、いろんな寺院めいた建物がずらりと並んでます。
▼この石碑からわかるように、佐和山城と石田三成の由来だと思いますが、『財団法人 佐和山三成会』が運営してるようです。
正門まで来ました!意外に造りのディティールも細かいです。しかし、なんだか和風というより中華風な建築の匂いもしますね。
ウワサどおり入場は無料のようです。
▼門の内部もこだわってますね。佐和山城の縮小モデルに、真っ赤な枠に手描きの天井絵。どこかしら手作り感もプンプン漂ってます。
▼門をくぐり、敷地内へ。なにの目的か馬の像が出迎えてくれます。奥には6体の仁王像?に金閣寺らしき建造物。
立派な建物が軒を並べてます。
五重塔も、もはや個人所有と個人製作レベルをはるかに超えちゃってますね・・・恐ろしいくらい立派。
さてさて、広い敷地内。どこから手をつけていいものか・・・とりあえず『佐和山城』付近から探索してゆきます。
▼まずは、佐和山城側面の山側にある『屋外美術品展示場』から。
ここまでの、アジアンテイストのイメージを覆す『西洋美術』群・・・コンクリートの箱枠に、石膏像がズラリと展示してあります。これは既製品でしょうか?いや、おそらく泉氏が創った作品だと思いたいですが。しかし近代アートで既製品も芸術と言ってのけた偉大な方もおられるくらいなので、その真相はいかに。
山の上まで行くと、コンクリートの箱枠のみで、作品はまだここへは入っていない様子。もう草が激しく覆い茂ってますね。
▼『屋外美術館展示場』を見終えたところで、次は『佐和山城』の門まで下りてきました。
門をくぐって、いよいよ『佐和山城』に潜入!!
と、いいたいところですが、今回の[前編]潜入記はここまでのオトドケにしたいと思います。
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[中編] いよいよ城内へ!内部の混沌とした美術品とスリル!!一人の男が40年かけ創り続ける未完の珍テーマパーク!【佐和山遊園】潜入記
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記/ Charlie Apple (2014.11.06)